手ぶらライフ研究家の極意

ずぼらエピソード

昔から、出かけるときに荷物を持つのが大嫌いだった。カバンが肩に食い込む感じとか、バッグの中で行方不明になる鍵とか、あのストレスたるや!そこで、いかにして手ぶらで出かけるかを極めるべく、長年の研究を続けてきた。

ショルダータイプのスマホケースが流行るずっと前、私はすでにそれを愛用していた。まるで未来を見据えていたかのような先見の明(笑)

スマホケースの中には、小さな収納スペースがついている。それが私の“手ぶらセット”の秘密基地だ。中身はというと、千円札1枚、クレジットカード1枚、免許証1枚。たったこれだけ。これで必要なものはすべてカバーできる。

支払い?ノープロブレム。ほぼQRコード決済だから、現金を使うことなんてほとんどない。千円札は非常用。カードは「ここ、QR決済ダメです」って言われたとき用。そして免許証は、「もし自転車でコンビニ行くだけなのに警察に止められたら…」という万が一のため。

さらに手ぶら生活の真髄は、荷物が少ないだけじゃない。動きやすさだ!カバンを忘れる心配もないし、両手が空いていると自由度が段違い。道端で突然猫が現れたらすぐに撫でられるし、買い物袋を抱える必要もないから気楽だ。

ただし、一度だけ痛い目を見たことがある。スマホケースの中に入れたはずの千円札がなくなってしまい、駐車場で精算ができなったのだ。精算機に貼られていた「係への連絡が必要な場合」という文字を見て、すかさずインターホンを押す。少し緊張しつつ事情を説明すると、「それなら、後日振り込みで対応できますよ」とのこと!なんて柔軟な対応。住所や連絡先を伝え、車のナンバーを確認してもらい、後日振り込み用の案内を送ってもらうという流れで事なきを得た。帰宅してから、なくなった千円札のことを考えると謎は深まるばかりだったが、手ぶら生活の脆弱性を痛感するいい機会でもあった。

こうして私は今日も手ぶらで街を闊歩する。この先も、進化した手ぶらアイテムが現れることを期待したい。

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