あれはまだ若かりし頃の話。肌が妙にかゆくてたまらなくなり、「これはちょっと皮膚科行っとくか…」って軽い気持ちで病院に行った。待合室で順番待ってるときは、「ちょっと塗り薬でももらえれば治るっしょ!」くらいのテンションだった。
でも診察室に入った瞬間、事態が急展開。出てきたのがキリッとした女医さん。しかも開口一番、「全身の状態を確認しますから、下着だけになってくださいね」って言われた。全身!?いやいや、かゆいの腕とか足だけなんだけど!?と思いつつ、さすがに医者の前でゴネるのもアレだし、「あ、はい…」って言って渋々脱ぐことに。
ここで、人生最大の後悔が襲ってきたわけだ。ずぼらマイスターの本領発揮。パンツよ。見せられない、ぼろぼろのやつ履いてきてるじゃないか…! よく考えたらその日は、特に気にせず「洗濯のローテ的にコレしかないな」って選んだ、ヨレヨレのパンツ。色もなんかくすんでるし、むしろこれ何色だったっけ?ってやつ。
もうその後の診察なんて、全然内容覚えてない。ただひたすら「女医さん、見ないで…パンツは見ないで…」って心の中で念じ続けてた。でも、診察中のあの冷静な顔を見る限り、きっと彼女には全て見られてたんだろうな…って思うと、いまだにあの時の羞恥心がフラッシュバックする。
だから言いたい。皮膚科に行くときは、どんな理由でも油断するな。パンツは絶対に新品同様のやつを履いていけ!