朝起きたら、寒さがすごい。布団から出るのが地獄すぎる。そういう時期に手放せないのはふわふわ上着。ユニクロとかで売ってるアレ。正直、毛布をそのまま着てる感じ。いやもう、これ毛布なのでは?とさえ思う。
とりあえず袖を通すと、瞬間的に「暖かい」という概念が体を支配する。この上着さえあれば世界を支配できそうな気分になるのが怖い。
ずっと着てる。なんなら仕事中もこのまま。こうなると、流石にこれで外に出るのは…って思うけど、ゴミ捨てくらいなら全然行ける。というか、行った。驚くほど気まずくなかったのが不思議だ。近所の人に会ったけど「いい上着ですね」なんて言われて、これでいいんだ、と妙な安心感。
昼下がり、コンビニまで行ってみた。寒さ?知らない。ふわふわの防寒性能が異次元すぎて、ちょっとしたダウンジャケットみたいな気分。周りを見ると、意外と同じような上着を着た人がちらほらいる。仲間だろうか。いや、もしかして全員これに取り込まれているのかもしれない。
夜になる。さすがに寝るときは脱ぐべきか?と思ったけど、いやいや、そもそもこれ毛布みたいなもんだし、脱ぐ必要ある?結局そのまま布団に潜り込む。結果、快適すぎてすぐさま眠りに落ちる。
これ、便利すぎてもう普通の服が着られなくなるんじゃないか。いや、むしろこれをスタンダードにすればいいのか?そんなことを考えながら、またふわふわに包まれている自分がいる。恐るべし、ふわふわ上着。